裁判員制度の正体

[Category]Book 社会・政治|2008.05.10
先月読んだ本の中にこれがある。

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裁判員制度の正体
西野喜一著/講談社現代新書


法律関連の勉強をしているせいか、この関連の話題について興味を持った。本書を読んでみたが、この制度にはいろいろな問題がありそうだ。

本書を元に裁判員制度について気になる部分を簡単にピックアップしてみた。

◆裁判員はどんな事件を扱うの?
一定以上の重大な刑事事件のみ取り扱う。
具体的な例で言うと、「放火」、「殺人・殺人未遂」など。なので、重大ではない刑事事件や、民事事件、行政事件、少年事件、家事事件などにはこの制度は適用されない。

◆どの裁判所で行うの?
「最高裁判所」、「高等裁判所」、「地方裁判所」、「家庭裁判所」、「簡易裁判所」と、いろいろな裁判所があるがその中の「地方裁判所」が裁判員の舞台となる。

◆裁判員は何人?
原則、裁判員は6名。これに裁判官3名が加わり、合計9名で行うことになる。

◆どうやって裁判員を選ぶの?
有権者の名簿を持っている各地域の選挙管理委員会が、翌年度の裁判員候補を名簿の中から抽選で選ぶ。
名簿だけでは、その人物の人間性までは把握するのは不可能なので、この時点では、鼻ピアスのチャラ男が選ばれても当然。
その後、裁判長が面接をし決める。人格的に問題がある人間が裁判員を務める事も十分考えられる。裁判長の面接審査だけではその人間の本質を見極めるのは不可能に近いので。

◆裁判員選出の対象は?
20歳以上の国民。この条件を満たせば、学生・無職等でも問題はない。

◆裁判員になれない人(ならなくても良い人)
※一部を抜粋
1.自衛官→はぁ?なんで?
2.警察関係者・法律関係者→まあ当然かな
3.70歳以上の人
4.仕事の上で重要な用務を抱えていて、裁判員としての職務を行う事が困難な人→一定の基準を作るのが難しそう

◆私、裁判員になりたくないんですけど……
選出された人は、「裁判員を務める自信が無い」とか「やりたくない」といった理由での辞退は認められていない事が怖い。
又、裁判員側としても、例えば殺人事件のむごい写真が証拠として提出された場合、人によってはトラウマとして残ってしまう事も考えられる。

◆裁判にかかる時間は?
当日は、基本的に丸1日仕事にはならない感じのようだ。考えてみれば当然。ちょっと出かける感覚でされると被告人もたまらんし(笑)。
期間は、その事件によってまちまち。平均すると5〜6日間のようだ。
※ただしオウムの時は、月3回ペースで7年もかかったらしい。

◆法律の知識の無い一般人でも務まるのか?
裁判官が加わるので大丈夫らしい(笑)。

◆意見が分かれた場合は?
例えば有罪・無罪で意見が分かれた場合は、多数決で決める。
小学校の学級委員を決める方法と同じ(笑)。

◆秘密の漏洩
裁判員と補充裁判員であった人が、職務上知った秘密を漏らした場合は「6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金」。
裁判が終了してもペラペラしゃべったらダメと言う事。

客観的に感じる事だが、仮に自身が裁判員に選ばれた場合、仕事を休まなければならないので職場にはその旨を報告する事になる。周りにナイショで裁判員を務めることは難しい。なので同僚にはばれてしまう。よって同僚からは質問攻めに合うでしょう。
「いゃ、それはちょっと…、守秘義務があるので……」と、最初の内は断るが、僕なら酔っぱらった勢いでペラペラしゃべりそう(笑)。
本人にしてみれば、誰にもしゃべらず永久に胸の奥に潜めておくことは、かなりのストレスになる事も考えられる。色々な人に質問攻めに合う事で、鬱病になり出社出来なくなるかもしれない(笑)。
絶対、ネット上の巨大掲示板にも書き込みがあるでしょう。


本書を読む限りは、この制度には問題が山積みで無理があるような気がする………

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